風のテラスがすき

てきとーにいきてみたいな。のんびりと。でも、そうもいかないか。

文庫本を1年間で100冊読むから面白くなる活字の世界

大学センター試験に代わって、共通テストが導入されてどうなったの?

 

マンションの高校生からメールが来た。

 

夏に小論文を教えた子たち。

 

「英語が難しかった。試験会場の部屋の温度が高すぎて、シャツ1枚になっても汗かいていた。文章が長すぎて読むのが大変だった」

 

なるほどね。

 

これから私立と国公立の二次試験が始めるのだよね。

 

梅の花が綻ぶ頃には終わっているよ。

 

だから、必死になって頑張ってね。

 

共通テストの導入で当初問題にされたのは

採点する人がいないこと。

 

マークシートの時代とは違って

記述式の答案を採点するのは

どうしたら標準化して評価できるか?

 

採点者のレベルによって大きく変わる。

 

日本国が明治以来長きにわたり

導入してきた「科挙試験方式」から

「読んで考えて回答する」記述式試験の導入で

受験生も、採点者も混乱しているのだろうか?

 

安倍晋三元首相が「国際バカロレアを導入したい」と

言い出したことから始まった大学入試改革。

 

改革をする前に文部科学省の混乱ぶりは

すごかった。

 

段階的に移行していくのだろうけどね。

 

現場の教師がもっと大変だよね。

 

だって、記述式の試験を受けたことがないのだからね。

 

データを読み込む力

データから文章にする力

長い文章から必要な情報を抜き出す力

自分の意見を表現する力

 

高校の現場はどう教えているのだろうか?

 

母親から高校時代に言われたこと。

 

「この本棚の文庫本100冊を読み切りなさい」と言われ

母の部屋の本棚をみたら、そこにあったのは

新潮社の100冊という文庫本でした。

 

読めばいいんでしょ。

そう思って、通学の時間に読んでいたけど

読んでみるとこれが面白くなってきた。

 

100冊を全て読み切る頃には

面白かった作家の他の文庫本を

図書館で探して借りてくるのだ。

 

気に入った本は本屋さんで買った。

何故か母は本を買うということには

惜しみなくお金を出してくれた。

 

おかげで大学入試の小論文は楽に書けた。

新聞も毎日読まされて、見出しをノートに貼って

今日のニュースのトピックを書き出していた。

 

新聞を読む作業は朝5時から7時の間に

母にやらされた。

 

これが何に役に立つのだろうか?

疑問に思っていたけど、逆らうと怖いから

やっていたというのが本音。

 

学校から帰って、すぐにシャワー浴びて

お弁当箱を洗って、宿題を始める。

 

宿題が終わった頃には夕食で

食べ終わり、ひたすら自習していた。

 

学校の友からのメールは、寝る前に見て

返信していた。

 

中学から文庫本が大好きになったから

いろんな本を読んだ。

 

母がananを定期購読していて、たまに特集される

本の紹介はたまらなく好きになった。

 

英語の勉強とフランス語の勉強も好きだったけどね。

 

たいして受験勉強したという記憶はないな。

 

駿台予備校の模試もボロボロだったし。

 

だけど大学は第一志望に受かった。

 

受験勉強を特別な勉強と思っている

高校生はダメかもよ。

 

学校のテストは必ずクリアしたほうがいい。

学校のテストで主題された問題が大学入試で

出てくるでしょ。

 

落ちる子に限って、予備校のテキストだけ

勉強している。

 

教科書の問題は確実にできるように

勉強していた。

 

特に数学は苦手だった。

数学の先生に職員室に行って

数学の授業の質問をして

宿題をやって、

問題よりも解説が長い

問題集と参考書を買ってきて

ひたすら授業の落ちこぼれに

ならないように勉強した。

 

薄くて簡単な問題集を完璧に

することを母に言われて

何回も解いてきた。

 

数学がパズルのように感じたのは

高校2年生の秋ぐらいかな。

 

数学の点数が上がってきたら

「もしかして、あたし行けるかも」

と根拠のない自信が生まれてきて

他の科目も勉強したな。

 

地理、世界史はサブノートを

作って暗記した。

 

古文、漢文は教科書だけで十分かも。

漢文は丸一日勉強したらなんとかるとおもう。

古文はなんで勉強するの?

 

食事の時にそんなことを言ったら

祖父が「古き日本人の心を学ぶのだ」と

言われて「何それ?」と返答した。

 

「菊の花は満開に咲いているときに綺麗だろ。

平安時代は、菊の花が満開から枯れ始めて

花の色が変わった時が綺麗と感じていたのだよ」

 

へーーーー!そうなんだ。

それを聞いてから、祖父は広辞苑

引くようにと言われた。

 

「可愛い」というのは最初は

「かわいそう」という意味だったのだ。

 

広辞苑に書いてある言葉の意味が

移り変わることを読んだときに

「言葉は時代とともに変化する」と

初めて知ったのも高校2年の時。

 

母に文庫本を全部読めと言われて

なんで読まなくてはいけないのか?

 

理屈じゃないんだよね。

本は著者の思いが描かれた

物語。

 

遠回りしても、受験に関係ないと思っても

文庫本100冊と新聞を読むこと

を義務化していた母に感謝かな。

 

当時は朝日新聞を読んでいたけどね。

 

実家も私も今わ読売新聞が大好き。

 

活字を読み込むことから始めないとダメですよ。

 

中学1年生から始めた方がいいよ。

 

活字を読み込むことできっと

新しい世界が広がってくる。

 

小論文も作文も脳みそに

自分の知識の図書館を作ることなんだ。

 

お題に対して書くべきことは

なんだろう。

 

まずは見出しを決める。

 

書く順番を決める。

 

伝えたいことを順番に書く。

 

伝えたいことはなんだろうね。

そう思って、大学入試の試験問題を読んでほしい。

 

共通テストが終わった今が勉強の本番だよ。

さあ、受験生頑張れ。