朝日新聞社員の友から久々に電話があった。
まあ酒の勢いもあったけど、よく話してくれること。
朝日新聞社は本業である新聞事業で赤字を計上している。
「朝日新聞デジタルで稼ぎ出せないのか?」
「できたら、苦労しないよ。日経は金にまつわることだから、デジタルでも売れるのさ。新規事業を作り出すメディアラボがあるけど、何一つ会社の利益に貢献できる事業案はない。M&Aで企業買収を行って、収益性のある事業を始めることもできていない。新規事業を始めても、二番煎じで潰れる。なんとなく新しい部署ができてくるが、廃止することができない。構造改革と社長が言っているが、実は掛け声だけで何もできていない。経営陣がやることは、経費の削減だけ。全社員のうち50%は50歳以上で、まともに働かない。20代の30代の社員に皺寄せが行き、若手社員は順番に消えていく。」
これって、ほんとなら大変だ。
全社員の50%以上が50歳以上ということは、定年が65歳として、15年後にはスリムになるよね。
それまで、会社が存続して、仕事が回ればいいけどね。
朝日は、給与が高い45歳以上の社員を削減しようと早期退職を募集した。
朝日新聞社の早期退職手当は、すごく高い。1億円近い早期退職手当を出した時もあったらしいが、すでに原資はないみたい。
今回の早期退職金は、積み増しを含めて5000万円が最高金額らしい。
バブル期に採用した戦力外の社員に引導を渡すはずだった。
これだけの高額の早期退職手当を提示しても、応募者は低調らしい。
「退職しても何をしていいかわからない。退職後に新規事業を始める勇気がない。給与が削減されようとも、定年まではしがみつきたい。」
これが先輩たちの話なんだと。
朝日社員から聞いた面白い話がある。
「経営幹部が2030年には反転攻勢に出る」と言ったらしい。冷静に考えると2030年は9年後、今いる役員は全員退任していない。つまり、適当に言っただけ」というのだ。
「過去5年間で新規事業を作れなかった人が、担当役員なんですよね」
「広告局の若手は、順番にやめていきますね。朝日に転職してきた人も、やめていくのです」
若者は消えていき、残るはロートル社員。
なんだかな。
新聞社はどこが生き残れるのだろうか?
「このままだと、2027年には倒産する」
「その根拠は何?」
「なんとなく、そう思うから、転職活動を始めることにした」
「頑張って」
朝日から来る人は、弊社では採用しません。
個人的には朝日新聞社の皆様は、お世話になっております。