銀座のシェアオフィスで、たまたま聞いた話が面白すぎる。
どうやら補助金の申請書を見ている会社みたい。
「あの、この最初に書いてあることから、矛盾だらけで、これでは通りません」
「どうしたら通る」
「この助成金は、業態変更の助成金ですよね。いいですか。飲食をやってきた。飲食業は売却した。今度はコンサルを始めた。コロナで飲食業が落ち込み売上が激減した。そのため、新規事業として外国人労働者を募集するアプリを作る?
ここまではいいです。2020年度、2019年度の決算書を拝見しました。決算時の銀行残高を証明する通帳のコピーがないのですけど」
「あ、それ必要なの?あくまでも申請書書けば補助金出るのじゃないの?」
「えーと、出ません。申請書に嘘の数字はなしですよ。数字を証明する証跡をつけると通りやすいです」
「それなしで通らないかな?」
「通りません」
「前の事業を売却されましたよね。売却益で新規事業に投資されますよね。この申請書ですと自己資金なしで、補助金を合わせて始めるとあります。新規事業資金に自己資金はあるのですか?」
「そこに書いてあるだろ」
「拝見しますと、自己資金は100万円で、あとは借入金と補助金となっております。通りません」
「なんでだよ」
「事業計画が詳細に書かれていません」
シェアオフィスでテレワークしてる会社の神経が疑われる。
この会社はかなりの大手だよ。
どうして、個別の企業の機密事項に関わることをシェアオフィスで行うのか?
神経疑うよ?
しかも、このアホ会社は倒産だな。
お疲れさん。