風のテラスがすき

てきとーにいきてみたいな。のんびりと。でも、そうもいかないか。

噂の発信源は仕事のできないおっさん!

昼間のランチに連れて行ってくれる上司が2名。

 

1人はバツ2の強者であり天才的なプログラマーである。仕事が好きすぎて毎日深夜帰宅して、早朝に奥様と楽しいラブラブタイムをおくっていたらしいが、低血圧の奥様は大変だった見たい。

 

帰宅したら部屋がもぬけの殻になっており、ダイニングに指輪と離婚届があり「探さないでください」とメッセージがあった。

 

これが二回ともらしい。

本人は明るく説明してくれる。

 

懲りないのは、いまだに婚活していること。

ワインの知識と金に糸目を付けずに美味いものを食べ歩く姿勢には感激。そして、どんなに食べても太らない。

 

もう1人は自称グルメ大魔王と言っている人で、30年前は体重65キロだったのに、今は90キロの巨体になり大変。体の調子もイマイチらしいが、ふっとっていてもアルマーニのスーツを着るとそれなりに見えることがすごい。

 

この2人最高のグルメコンビで銀座の有名店の常連にして、VIP。

 

なかなかすごい。

 

おでぶさんは、チョーいい人なんだけど、会社内では煙たい存在。

 

仕事は、まじでできる。

そして、早くて正確なんだけど、てきとうに仕事している人が大嫌いでダメ出しの帝王となっている。

 

なれども、私には優しく「おい、これ修正してね」とアドバイスをしてくれて修正後は「よくできました。ご褒美にお寿司食べに行こうか」と言われてパラダイス気分の私。

 

細とデブのグルメコンビは最高で、本日もお供することになるの。

 

ところが、給湯室での会話に驚いた。

 

「あの可愛いちび、でぶチンの愛人らしいよ」

「え!そうなの?」

「だって、いつも細でぶコンビとランチじゃん。しかも、彼女だけ怒られてないし」

 

それを聞いて、黙っていられなかった私はお局に向かってこう言った。

 

「私、愛人ではありません。ただの部下です。ちなみに、私が怒られていないのは、私のミスが最小限だからです」

 

とお局を睨みつけてやった。

 

するとお局は逃げようとする。

 

このお局を逃さない私。

 

「ちょっと、誰がそんなこと言ったの?」

「知りませんよ」

「そうですか。今の会話録音させてもらったから、人事部の査問委員会に出しますから」

 

この言葉には凍りついたお局はでかい体を震わせながら私を見ている。

 

「この間のパワハラ認定は厳重注意でしたよね。今回は譴責が出て地方に行きますよね」

 

私は引かない。

 

震源地を探し出し、対処することが急務だ。

 

「セクハラとパワハラの両方で処罰されたら定職もありますね。楽しみです」

 

と言ってスタバに向かう。

 

お局は動けない。

 

宣言通りに人事部に電話して担当者に話した。

 

そして、録音を聞かせた。

 

「その録音は消さないでください。こちらも呼び出して面接しますから」

 

席に戻り、ランチにいく。

 

その席で「愛人だって」と報告したら、半端ない細でぶコンビは冷静に「震源地を探し出し始末しよう」ということになった。

 

人事部の調査権限は絶大だ。

 

全ての社員のメールをチェックできる。

 

すると噂の主が見つかった。

 

対象者は2名。

 

とてつもなく仕事ができない開成出身のアホ。

 

お局。

 

人事の動きはすごい。

 

次の人事発表は25日。

 

楽しみで仕方ない。

 

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