マンションに住む高校生から小論文の書き方を教えて欲しいと言われ、さらに小論文の指導を友人に要請されオンライン授業をやってみた。
方法は簡単で、まず、課題を出す。
書いてもらう。制限時間あり。
メールで送ってもらう。
PDFに変換する。
Teamsを使って生徒に連絡して
添削を講評する。
その場で、２００字の原稿を書かせてみる。
その場で添削する。
どうなったかというと
「書けない」のだ。
かけない理由は簡単。
「引き出しがない」
つまり、知識が足りない。
面白いことに「魔女の宅急便」はなぜ面白いのか
という課題を出したらみんなすごく書けている。
というか
へ？こういう見方があるのか？と感心する。
なぜ書けたか？
映画を何回も見ているのですよ。
子供の時からジブリのアニメは
子育てママの時間を作るために
ビデオで何回も見せられている
のです。
セリフを覚えているし
風景まで暗記している。
だから、得意になって書くことができるのです。
一般的な課題を出すと書けない。
小論文がかけない理由は
課題に対してどういう書き方で
アプローチするればいいのか
わからないのだ。
フランスのバカロレアで
実際に出題された問題。
「人間になぜ法律が必要か？」
こんな問題出されたら
パニックになるだろうね。
どう書きますか？
書けそうですよね。
かなり難しいですよ。
法律とはなぜできたの？
世界史を勉強してき人は
なんとなく覚えてますよね。
王様の絶対王権を制限するために
議会が法律を作って制限している
イギリス。
ナポレオンが睡眠時間4時間にして
作ったナポレオン法典。
目みは目を刃に刃はをと
書かれたハムラビ法典。
法律はどうしてできましたかね？
社会秩序を維持するため？
人間の気分で人を裁くことができないようにするため？
王様のわがままをやめさせるため？
なぜできたの？と
考えますよね。
書く時に思いついたことを
メモ書きをする
習慣をつけましょう。
なぜ（why)
から始まりメモする。
頭の中でメモ帳を広げて
記憶しても忘れます。
書き出すことです。
次に見出しを考える。
どの順番で書けばいいのか？
文章を書く前に見出しを書くのです。
見出しを書く習慣を
身につけてもらう必要があります。
生徒にコンビニで新聞を
買ってきてもらいました。
今の高校生は家に新聞がないの。
新聞読まない家の子供と
読んでいる子供の小論文の
差は実に大きかったです。
ニュースの見出しが頭に
残っている高校生はかけます。
少なくとも解答用紙には文字が入ります。
朝日新聞を買ってきてもらって
とにかく読んでもらう。
文章うまい高校生は
新聞を毎日読んで
本を読んでますね。
社説やオピニオンを
読んでいろんな意見を
頭に入れている。
課題に対してどうやって
どの順番に書いていけば
良いのかを考えているのです。
英語や数学の受験勉強で時間がない
ではなくて、活字を
読み込む時間を作ってますよ。
活字を読み込む習慣が
就活にエントリーシート
を書いたり、面接で言うこと
の順番とかね瞬時に
考えることへの訓練に
なると思っている。
そこで、
新聞記事からの課題を出します。
「新コロナウイルス対策で国がやったことは正しかったのか？」
難しいですか？
難しいですよね。
これまで何をやってきたのかは
過去の報道を読み込んで
自分で考えて答えを出す必要があります。
現代の高校生はネットで調べます。
ネットで調べて鸚鵡返しです。
誰でも書けますよね。
でも、調べて知識をつける
訓練は大事かもしれません。
いろんなジャンルの知識を
蓄えさせる。
書き出す前に見出しを
考えさせる。
新コロナウイルスはどうして発生したのか？
誰が日本にこのウイルスを持ってきたの？
なぜ、イタリアとアメリカに急激に拡大したの？
アメリカ政府とイタリア政府は何をしたの？
ロックダウンとは何？
日本の特措法とはなに？
医療現場はどうなっているの？
なぜ、自宅待機で症状を悪化せてから入院させるの？
病院の医師、看護師はどんな思い出働いているのか？
ワクチンはいつできるのだろうか？
どうして、日本は感染者が少ないのだろうか？
イギリスは自宅待機の人の賃金を８０％保証しているけど
お金あるの？
とにかく書かせる。
とことん添削する。
この繰り返しで少しは
書けるようになるかな？
具体的な添削の事例は
出せませんので悪しからず。
